膝や股関節の痛み

公益財団法人長寿科学振興財団が運営する健康長寿ネットによると

変形性関節症の患者は60歳以上の人口の80%以上で、膝関節・肘関節・股関節・背骨に、変形性関節症の所見をみとめるという報告もあり。とくに変形性膝関節症の患者は多く、自覚症状がある患者数は1000万人、自覚症状がない(レントゲン画像上の変化のみ)人数も合わせると3000万人の患者がいるといわれる。患者の性別は、女性のほうが男性よりも1.5〜2倍多い。一方、変形性股関節症の患者は120万〜510万人いるとされ、9割が女性。

どこに行くのがいい?

  • 整形外科です。医学的な判断は医師だけ
  • 診断と治療の方針は、それぞれの医師の判断によります
  • しかしなににおいても、まずは医師の診察へ

どんな治療がいいの?

  • それは医師がそれぞれの状態に応じて判断します
  • 【手術】【注射】【薬】【漢方】【マッサージ】【物理療法】【理学療法】【再生医療】など様々あり
  • 手術をしない【保存療法】となった場合は、【理学療法】いわゆるリハビリが重要です

 

どんなリハビリがいいの?

『マッサージ』や『電気』?

当施設では『身体が正しい動きを学習する』ことを目指すため、マッサージや電気なども行いますが、あくまでその人の問題となっている身体の機能を変化させるための運動療法を重要視しています。

 

運動療法って?

当施設での運動療法はPNF(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation)というリハビリの考え方を用います。

詳細はコチラ 国際PNF協会ホームページ

PNFでは、身体のあらゆる感覚刺激受容器(触覚、視覚、聴覚、筋肉の感覚、関節の感覚)に対してセラピストが触ることによる徒手刺激や声かけ、視線の誘導などを用い、最適な筋肉の出力を引き出すことで、対象者の動きを変え、目標とする活動を達成し、やりたいことを叶えることを目的とします。

 

脳と身体:PNF

マッサージや電気刺激はをされている時、患者さんはほとんど寝ていませんか?

人間が新たな動きを覚える時には『意欲的な脳の活動』が必要です。PNFでは、患者さんのモチベーションを引き出すことも大切な考え方の一つとなっています。『意欲的に動く』事で身体の機能を改善させ、痛みや動きの問題の解決に導きます。

リハビリに不安がある方

PNFでは患者さんにリハビリを行う際、

  1. 患者の良い所部分を知り
  2. 出来る事から
  3. 成功への準備をして
  4. 使える部位を上手く使って
  5. 痛みを出さないで

という『ポジティブアプローチ』という考え方があります。

例えば手術後の方、痛みが強い方、不安がある方、力が出ない方など、出来ない事をただひたすらに練習してもそれは楽しくありません。そしてそれは『モチベーションの低下』に繋がります。

当施設では、出来ない事を繰り返すのではなく、出来ることを上手く利用して、出来ない事が出来るようにリハビリを行います。

 

 

 

部位別リハビリ方法

 

膝の痛みを改善するリハビリで大切なこと

①膝が真っ直ぐ伸びるようにする

膝が曲がった状態で体重を支える事が最も膝にはストレスとなります。しゃがんだ状態で長時間歩けますか?

当施設でのリハビリでは、最優先に膝の【伸展可動域】の獲得を目指します。