【手の麻痺】自費リハビリで上肢機能を改善!40〜60代の脳卒中当事者が諦めないための手のリハビリ

手が思うように動かない。

脳卒中後のリハビリでは、
この悩みを抱える方が少なくありません。

「歩けるようにはなったけれど、手が使えない」

「箸を持ちたいけれど、うまく動かせない」

「もう発症から時間が経っているから、
手の機能はこれ以上よくならないのではないか」

こうした悩みは、
手そのものの問題だけではありません。

手が使えないことで、

  • 食事や着替えに時間がかかる
  • 家族に手伝ってもらう場面が増える
  • 仕事や趣味をあきらめてしまう
  • 外出することに消極的になる

など、生活そのものに影響することがあります。

私がこれまで脳卒中のリハビリに関わる中でも、
「手をもっと使えるようになりたい」
という希望を聞くことがあります。

一方で、
手の練習だけを続ければよいとは限りません。

手の動きには、
姿勢や肩甲帯、体幹、下肢なども関係します。

また、
本人がどのような気持ちでリハビリに取り組めるかも、
大切な要素になります。

この記事では、
自費リハビリで上肢機能や手の機能を考えるときに、
私が臨床で大切にしている視点を紹介します。

手の機能改善で大切なのは「手だけを見ること」ではありません

手が動かしにくいと、
どうしても手そのものに目が向きます。

指が曲がらない。

手首が動かしにくい。

物をつかみにくい。

こうした部分を確認することは重要です。

ただし、
それだけでは十分ではありません。

手は、手だけで動いているわけではないからです。

たとえば、

  • 座っているときの姿勢
  • 体幹の安定性
  • 肩甲帯の動き
  • 肘や前腕の動き
  • 手関節や手指の動き
  • 実際の生活動作

こうした部分は、
それぞれが関係しています。

そのため私は、
「手がなぜ動かしにくいのか」を考えるとき、
手だけを見ることはしません。

「手のために姿勢を見る」

「姿勢のために手を見る」

このように、
身体全体の動きをつなげて考えます。

実際の臨床でも、
手を主な介入対象にしなかった時期に、
歩行や姿勢の変化とともに
手の使い方が変わっていくケースがあります。

上肢機能を改善したいときこそ、
手だけではなく、
その手を動かしている身体全体を見ることが重要です。

「手をもっと練習する」が、いつも正解とは限りません

手の機能を改善したい。

そう考えると、
手をたくさん練習することに目が向きます。

もちろん、
手を実際に使う練習は大切です。

ただ、練習量だけを増やせばよいとは限りません。

手が動かない状態で、
何度も手の動きだけに取り組むと、
「やっぱり動かない」と感じることがあります。

その積み重ねが、
リハビリへの意欲に影響することもあります。

私が臨床で大切にしているのは、
「何を練習するか」だけではありません。

「今、この方がどのような状態なら、
リハビリに前向きに取り組めるか」

ここも考えながら介入します。

まず「できた」という変化をつくる

以前、手の動きが悪くなったことで、
手を使うこと自体を避けるようになった方がいました。

もともとは、
手を使う仕事をしていた方です。

そのため、
手が使えないことは生活だけでなく、
気持ちの面にも影響していました。

その方に対して、
最初から手の練習だけを続けていたら、
リハビリを続けることが
難しくなっていた可能性もあります。

そこで私は、
姿勢や歩行など、
まず変化を感じやすい部分から
取り組んでいきました。

歩き方が変わる。

立ったときの安定感が変わる。

そうした変化を本人が感じることで、
少しずつ「自分の身体は変わるかもしれない」
という感覚が生まれていきます。

その後、
手の動きにも変化が見られるようになりました。

周囲の方からも、
「手が少し良くなった」と
言われるようになりました。

すると本人も、
手を生活の中で使おうとする場面が増えていきました。

この経験から、私は改めて、
手の機能を考えるときにも、
「今できないこと」だけを見るのではなく、
「これから取り組めそうなこと」を考える重要性を感じました。

リハビリでは「身体」と「気持ち」の両方を見る

PNFでは、
患者さんの積極的な参加を大切にします。

そのためには、
ただ運動を繰り返すだけではなく、
本人が「やってみよう」と思える状態を
つくることも重要です。

もちろん、
すべての方に同じ方法が合うわけではありません。

手の状態だけでなく、
姿勢、動作、生活背景、本人の目標などを確認します。

そのうえで、
どこから取り組むのかを考えていきます。

「手が動かないから、手だけを練習する」

だけではなく、

「どうすれば、また手を使ってみようと思えるか」

まで考えることが大切です。

発症から時間が経っても、上肢機能を考える意味があります

「もう発症してから時間が経っているから、
手の機能は変わらない」

そう考えてしまう方もいます。

しかし、
発症からの期間だけで、
上肢機能への取り組みを決めることはできません。

大切なのは、
現在の身体の状態を確認することです。

  • どのような動きができるのか
  • どこに動かしにくさがあるのか
  • 関節の動きに制限がないか
  • 姿勢や体幹の動きはどうか
  • 実際の生活で手をどう使っているか
  • 本人が何をできるようになりたいのか

こうした情報を合わせて、
今から取り組めることを考えます。

入院中と退院後では、必要なことが変わる

入院中のリハビリでは、
まず安全に生活できることが重要になります。

起き上がる。

立つ。

歩く。

トイレや着替えなどの動作を行う。

こうした基本的な動作を獲得することは、
退院後の生活に直結します。

そのため、
入院中に歩行や日常生活動作を優先することには、
重要な意味があります。

一方で、退院して生活が安定してくると、
新しい希望が出てくることがあります。

  • もう少し右手を使いたい
  • 箸を自分で持ちたい
  • 仕事で手を使えるようになりたい
  • 趣味をもう一度やりたい
  • 家族に頼る場面を減らしたい

こうした目標は、
退院後の生活を経験したからこそ、
見えてくることもあります。

「時間が経った」だけでは判断しない

私自身、急性期から回復期、
その後の生活期までリハビリに関わってきました。

その中で感じるのは、
同じ脳卒中後でも、
身体の状態は一人ひとり違うということです。

発症からの期間だけを見るのではなく、

  • 現在の運動機能
  • 関節可動域
  • 筋緊張
  • 姿勢や動作の特徴
  • 手を使う生活上の目標
  • 本人の取り組む意欲

こうした点を確認したうえで、
どこから取り組むのかを考えることが大切です。

発症から何年経ったか。

それだけで判断するのではなく、

「今の身体に何があるのか」を見る。

それが、
これからの上肢機能を考えるための出発点になります。

手の機能を改善するなら「動作全体」から評価する

手の機能を評価するとき、
手だけを確認して終わりにはしません。

実際に手を使うときには、
全身が動いているからです。

たとえば、
物を取ろうとするときにも、

  • 身体を安定させる
  • 肩甲帯を動かす
  • 腕を前に伸ばす
  • 肘や前腕を調整する
  • 手首や指を動かす
  • 対象物に合わせて力を調整する

というように、
多くの動きが組み合わさっています。

そのため、
「指が動かない」という結果だけを見るのではなく、
そこに至るまでの動きを確認します。

「なぜ手が動かしにくいのか」を考える

同じ「手が使いにくい」という悩みでも、
身体の状態は同じとは限りません。

たとえば、

  • 肩甲帯がうまく動かない
  • 体幹が安定しにくい
  • 腕を適切な位置に持っていけない
  • 手関節の動きが制限されている
  • 筋緊張によって動かしにくくなっている
  • 感覚情報を利用しにくい

こうした違いによって、
必要なアプローチも変わります。

だからこそ、
「手が動かないから手を動かす」だけではなく、
動きにくさの理由を考えることが重要です。

歩行と手の動きも、別々に考えない

私が臨床で特に意識しているのが、
上肢と下肢を分けすぎないことです。

以前、歩行の改善を中心に取り組んでいた方で、
歩き方が変わるにつれて、
手の状態にも変化が見られたことがあります。

その方は、
下肢の筋緊張やぶん回し歩行、
抗重力姿勢などを確認しながら、
歩行や姿勢の改善に取り組んでいました。

手を直接たくさん練習していたわけではありません。

それでも、
歩行や姿勢が変化すると、
手の使い方にも変化が見られました。

歩行のために手を見る

手のために姿勢を見る

姿勢のために手を見る

このように、
身体の動きを一つずつ切り離すのではなく、
全体のつながりから考えます。

実際に「手を使う場面」まで確認する

もう一つ大切なのが、
実際の生活で手をどう使っているかです。

ベッド上では手が動いていても、
食事では使えないことがあります。

練習では物をつかめても、
自宅では使っていないこともあります。

そのため、
「手がどこまで動くか」だけではなく、

  • 何をしたいのか
  • どの場面で困っているのか
  • どこまで自分でできるのか
  • 何があると使いやすくなるのか

こうした点も確認します。

上肢機能の改善を考えるときは、
「手を動かせるか」だけではなく、
「その手で何ができるようになりたいか」まで見る。

そこから、
必要な評価と介入を考えていきます。

自宅でできる「手を使う」練習3つ

手の機能を改善したい場合、
自宅での練習も大切です。

ただし、
「指を開く・閉じる」だけを繰り返す必要はありません。

できる範囲で、
実際の生活につながる動きを取り入れてみましょう。

① まずは姿勢を整えてから手を使う

手を動かす前に、
座っている姿勢を確認します。

足を床につけ、
骨盤を安定させます。

背中を無理に伸ばすのではなく、
楽に身体を起こせる位置を探します。

その状態で、
使いたい側の手を前に出してみます。

姿勢が安定すると、
手を動かしやすくなる方もいます。

② 実際に使う物を使って練習する

手の練習だからといって、
特別な道具が必要とは限りません。

たとえば、

  • コップを持つ
  • タオルをつかむ
  • テーブルの物に手を伸ばす
  • 軽い物を別の場所へ移す

など、普段の生活にある物を使います。

大切なのは、
「手を動かすこと」だけを目的にしないことです。

「この手で何をしたいのか」を考えながら、
実際の動作につなげていきます。

③ できる動きを生活の中で増やす

リハビリの時間だけ手を使って、
それ以外はまったく使わない。

これでは、
生活の中で手を使う機会が増えません。

そこで、
無理なくできる場面を探します。

  • 食事のときに補助手として使う
  • 着替えのときに衣類を押さえる
  • 洗濯物を持つ
  • 机の上の物を支える

すべてを利き手のように使う必要はありません。

「少しでも使える場面」を見つけることから始めます。

痛みや強いこわばりがある場合は無理をしない

手を使う練習は、
できる範囲で行うことが基本です。

痛みが強くなる場合や、
強いこわばりが出る場合は、
無理に動かし続けないでください。

特に、
関節の動きに制限がある場合は、
自分で無理に動かすことで
痛みにつながることもあります。

「何回やるか」だけではなく、
「どのように動かすか」も大切です。

手を動かす

↓

手を使う

↓

生活の中で使う

自主トレでは、
この流れを意識してみてください。

自主トレだけでは難しい「評価」と「ハンドリング」

自宅で手を使うことは大切です。

ただ、自主トレだけでは
判断しにくいこともあります。

それが、
「なぜ手が動かしにくいのか」という部分です。

例えば、
同じように「手が動かない」と感じていても、

  • 関節の動きが制限されている
  • 筋緊張の影響がある
  • 肩甲帯がうまく動いていない
  • 体幹の安定性が不足している
  • 感覚情報を利用しにくい
  • 動かし方そのものに問題がある

など、考えられる要因はさまざまです。

もちろん、
これらが一つだけとは限りません。

複数の要素が重なって、
手の動かしにくさにつながっていることもあります。

動かしにくさの「理由」を確認する

私がリハビリで大切にしているのは、
できる・できないだけを見ることではありません。

「なぜ、その動きになっているのか」

ここを考えながら身体を見ていきます。

例えば、
手を前に伸ばす動作を確認するときも、
手だけを見るわけではありません。

  • 身体をどう支えているか
  • 体幹がどのように動いているか
  • 肩甲骨がどのように動いているか
  • 上腕や前腕がどう動いているか
  • 手首や指がどう反応しているか

動作を一つずつ確認しながら、
どこから変えていく必要があるのかを考えます。

手を「動かしてもらう」だけではなく、自分で動けるようにする

リハビリでは、
セラピストが手を動かす場面があります。

しかし、
ただ手を動かしてもらえばよいわけではありません。

その動きを本人が感じ、
自分から動かすことにつなげていく必要があります。

そのために、
セラピストが手の位置や方向、
抵抗などを調整することがあります。

PNFでは、
セラピストのハンドリングを使いながら、
患者さん自身の積極的な参加を引き出します。

「動かしてもらう」ことが目的ではなく、
「自分で動く」ためのきっかけとして使います。

自分では気づきにくい変化を確認する

自分の動きは、
自分では意外と確認しにくいものです。

「手を伸ばしているつもり」でも、
実際には肩が先に動いているかもしれません。

「手を開こうとしている」けれど、
手首の動きが制限されているかもしれません。

こうした違いを、
動作を見ながら確認していきます。

そして、
その方に必要な練習方法を考えます。

自主トレで「使う」

+

専門家による「評価」

+

必要に応じた「ハンドリング」

この3つを組み合わせながら、
今の身体に合った方法を考えていきます。

豊橋で「手の機能をもう一度考えたい」方へ

ここまでお伝えしたように、
手の機能を考えるときは、
手だけを見ることが大切なのではありません。

姿勢や体幹、肩甲帯、上肢、手の動き。
そして、実際の生活で何に困っているのか。

それぞれを確認したうえで、
今の身体に必要なことを考えていきます。

PNF脳卒中リハビリスタジオLIMでは、
理学療法士が1対1で評価から介入まで行います。

「手を動かしたい」という希望だけでなく、

  • 箸をもう一度使いたい
  • 食事を自分で行いたい
  • 着替えをできるだけ自分でしたい
  • 仕事や趣味で手を使いたい
  • 家族に頼る場面を減らしたい

こうした生活上の目標も確認します。

LIMでは「手だけ」を見ないリハビリを行います

私はこれまで、
急性期から回復期、生活期まで、
脳卒中後のリハビリに関わってきました。

現在は、
PNFの考え方を臨床に取り入れながら、
姿勢や動作を含めて身体を評価しています。

IPNFA®認定アシスタントとしての学びも、
日々の臨床に活かしています。

手の動かしにくさがあるからといって、
必ず手だけを集中的に練習するとは限りません。

今の身体の状態を確認し、
どこから取り組むことが適切なのかを考えます。

「手が動かない」

↓

「なぜ動かしにくいのか」

↓

「何ができるようになりたいのか」

↓

今の身体に合った方法を考える

まずは現在の身体を確認してみませんか?

「もう発症から時間が経っている」

「手は動かないものだと思っている」

「自主トレをしているけれど、使い方がわからない」

そんな方も、
一度、現在の身体の状態を確認してみてください。

今できることと、
これから取り組めることを整理する。

そのうえで、
リハビリの方向性を一緒に考えていきます。

初回体験リハビリ

90分 5,000円

現在の身体の状態を評価し、
今後のリハビリについてご説明します。

※身体の状態や目標によって、適したリハビリの内容は異なります。
※痛みや関節の強い制限などがある場合は、無理に自主トレを行わず、医療機関などにご相談ください。

あなたの「手が動かしにくい理由」は
どこにあるでしょうか?

手そのものだけではなく、
姿勢や体幹、肩甲帯、動作全体を見ることで、
今まで気づかなかった原因が見えてくることがあります。

「手をもっと使えるようになりたい」と感じている方は、
一度、現在の身体の状態を確認してみてください。

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